『1日の楽しみ方』 デイキャンプ編

アウトドア始めてみたいな

キャンプとか、バーベキューとか、自然を楽しめるレジャーってイイよね。でも、アウトドアって、何から始めたらいいか分からないし、道具も持ってないし、ちょっとハードルが高い感じがするな。
最近、ビオトピアでオートキャンプ場がオープンしたみたいだけど、どんな感じなんだろう?


あこがれのアウトドアを気軽に体験

キャンプのこと、調べてみたよ。最初から全部自分で準備するのは、ちょっと大変かも。本格的なキャンプっていうより、自然の中でご飯を作って、食べて、夕方帰ってくる、っていうことから始めたいな。とりあえず日帰りからキャンプ入門でもアリだよね。いきなりテントを張るとか、難しそうだし。
日帰りでキャンプなら…ビオトピアオートキャンプのプランだと「デイキャンプ」があるよ。炭も当日買えるし、バーベキューコンロもレンタルできるみたい。あ、オプションで面白いモノ発見!これ、やってみたいな。予約しようよ。いつなら行けそう?

都内から車で約1時間で到着!

いよいよキャンプ当日。都内から車で1時間くらいだから、気合を入れて早起きしなくていいのはありがたい。それに、高速道路を下りてスグの場所にあるから、道に迷う心配もなし!普段のおでかけドライブと違うのは、食材を入れたクーラーボックスを積んだことくらいかな。それに、もし忘れ物があっても、敷地内の「マルシェ」でちょっとした食材や飲み物も買えるし、キャンプ場でも販売品があるみたいだから安心だね。


さあ、初めてのキャンプ体験!

到着したら、さっそくチェックイン!一番のお楽しみはやっぱりバーベキュー。「簡単でおいしい」をとことん追求したい!欲を言えば、面倒なバーベキューの片付けも簡単に済ませたいから、グリルはレンタル品を借りたよ。ポップアップテントもテーブルもレンタルしてくれるから、アウトドア道具を何も持ってなくても大丈夫なのはホント助かるね。


難しそう!?「竹筒飯ごう」にチャレンジ!

オプションサービスで申し込んでおいた「竹筒飯ごう」。敷地内の竹林でとれた竹と、お米、工具類がセットになっていて、竹筒を使ってご飯を炊く体験ができちゃうというもの。のこぎりなんて普段使わないし、竹筒どころか、普通の飯ごうでもご飯を炊いたことなんてないけど、大丈夫!?


バーベキューのメイン「タンドリーチキン」を焼くよ

唯一、事前に準備してきたのがコレ、「タンドリーチキン」。仕込むのはちょっと面倒だけど、漬け込んだものを持ってきて焼くだけだから、当日の調理は超簡単!味付けのポイントは1日以上漬け込むこと。家のオーブンで焼いたものより、炭火で焼く「タンドリーチキン」は、スパイスの香りもお肉のジューシーさも格段にレベルアップしておいしいね!
そして、バーベキューの後片付けをラクにするひと工夫を教えてもらったよ。炭を置く前に、アルミホイルを敷いてグリルをガードしておけば、ベタベタ汚れが付かないから、オススメだって。


【タンドリーチキン】2人分
材料  

作り方

  1. 1.漬けダレの材料をすべて混ぜ合わせる。
  2. 2.鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、保存用ビニール袋に入れて、塩コショウしてよくもみこむ。
  3. 3.2に1の漬けダレを加えてもみこむ。
  4. 4.保存用のビニール袋に入れて冷蔵庫で1~2日寝かせる。

※夏場は4を冷凍室で凍らせてからクーラーボックスに入れておけば、保冷剤の代わりになり、キャンプ場に着く頃には解凍されて調理できて便利。

火を使って自然の中で過ごす非日常体験

それにしても、家の中と自然の中では大違い。頭の中では分かっていたつもりでも、こうして実際にやってみるとうまくいかないこと、ってけっこうある。普段の生活の中で風向きを考えることなんてないけど、ただお湯を沸かすだけでも、風向きを考えて五感を使って、火の面倒をみる。短い時間だけど、そんな非日常の世界がとっても新鮮!


ササっとお片付けしたらお土産も買いたい!

グリルは食べ終わったら、火の始末だけ早めにしてササっと片付け。帰る時に慌てずに済むからね。持ってきた食器も紙でふき取るだけにして、家に帰ってから台所で洗った方が効率的。あとはチェックアウト時間まで、のんびり気ままに過ごそうか。
チェックアウトしたら、ちょっとマルシェに寄ってみない?せっかくだから、お土産も欲しいし。今夜の夕食になりそうなものないかな。日本酒もワインもここでしか買えない地元産のものが欲しい。帰ってからのお楽しみだね。
お土産も荷物もトランクへ積み込んだら、日が暮れる前に帰ろうか。うわー、夕日がキレイ!富士山が見えるよ。

楽しかったね!今度は泊まりで!

初めてのアウトドア体験、無事終了!外で過ごすのって、気持ち良かったし、面白い!次は、たき火もしてみたいし、やっぱりお泊りかな。キャンプ道具も、お気に入りのものを少しずつ増やしていくのって、楽しいかも。余暇の新しい楽しみ方、見つけたかも!?


※掲載されている写真はすべてイメージです。

『アート@BIOTOPIA』 アートと癒し編

ビオトピアで「アート」

ビオトピアでは、「アート」と「癒し」という観点から、「日展作家が教えるアート教室」を開催しています。時間に追われる現代社会において、「アート」は自身のココロとカラダを整えて、質の高い「癒し」を提供してくれるものです。では、「アート」がもたらす「癒し」とはどういうものなのでしょうか。

たとえば、世界中でブームになったストレス解消用の大人向けのぬり絵。フランスでは、大手高級ブランドが独創的で芸術性の高いぬり絵を発売したり、完成したぬり絵のSNS投稿が流行したり、という現象も起きました。気の向くままに色を塗るという作業を通じて、「集中することで無になれる」、「作品が完成したときに達成感がある」と感じる人は多いようです。ぬり絵は、忙しい現代人のストレス解消にちょうどよい、気軽にできる創作活動なのです。

「アート」って何?

「アート」と聞くと、何か高尚で難しそうなもの、日常生活とはかけ離れた特別なもの、と思うかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。じつは私たち人間は、昔から、災害や親しい人との別れなどの、受け入れがたい出来事を乗り越えるために「アート」という手段を使ってきました。そしてまた、勝利や喜びの気持ちなども「アート」として表現することで、その感情をより強化し、持続しようとしてきたのです。

たとえば、悲しい時に悲しい歌を作るという創作活動は、悩み事を友人に打ち明けるのと同じことです。たとえ状況が変わることがなくても、少し心が軽くなる行為だからです。あるいは、見事な彫刻で飾られた立派な凱旋門は、その美しさを観賞するためだけに建設されたのではありません。この壮大な芸術作品は、闘いに勝利して帰還した兵士たちが、その喜びと誇りをいつまでも回想し抱き続けるため、そして多くの人びととそれを共有するために大きな役割を果たしてきたのです。

「アート」がもたらす「癒し」の効果

欧米諸国では「アートセラピー(絵画療法、芸術療法)」という心理療法で、災害やさまざまなトラウマによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療が行われています。まだ日本では聞きなれない言葉ですが、ドイツでは半数以上の精神科に臨床アートセラピストが在籍し、健康保険でセラピーを受けることができるそうです。

「アートセラピー」では、芸術活動を通じて、その人の内面に働きかけて本来の「その人らしさ」を引き出し、心の健康を回復させることを目指します。「アート」で自分を表現することで、感情を発散させるだけでなく、混乱した思考を整理して、心の安定をはかるのです。

「わたし」だけの作品づくり

また、出来上がった「作品」が「世界にひとつしかない」ということは、重要な意味を持ちます。さまざまな素材に触れたり、試行錯誤したりすることで作り上げた、オリジナル作品への愛着は、かけがえのない「わたし」という存在につながっていくからです。この「わたしはわたしのままでいい」ということ、自己肯定感を高めてくれることが、「アート」の持つ大きな力なのです。

withコロナ時代の「アート」

ちょうど100年前、世界中でスペイン風邪が猛威をふるいました。第一次世界大戦の終息を早めたとも言われ、社会に大きな影響を与えた感染症ですが、わたしたちも今、コロナウイルス感染症の流行により、新しい時代への転換期を迎えていると言えます。

当時の「アート」の世界では、社会経済システムの動揺、大量生産型経済への移行という影響を受け、装飾的で華やかな「アールヌーボー」から、機能的でより実用的な「アールデコ」へという変化が起こりました。「テレワークの普及」や「おうち時間」など、生活習慣が大きく変わり、利便性が向上した面がある一方、格差が助長されて、人と人とのつながりが希薄になるという不安を抱え、わたしたちもまた、新しい「アート」を求めているのかもしれません。そこには「自分に向き合う豊かな時間」という「アート」の一面が見えてきます。

「アート」を体験しよう

ビオトピアでは、自然の恵みが集まる「食」、身体を整える「運動」、五感を開放する「癒し」という3つのコンセプトで子供から大人まで楽しく「未病改善」になる体験ができます。そして、「アート」による「癒し」という新しいアプローチには、100年以上の歴史があり、日本の美術振興を目的として活動している「公益社団法人日展」に協力をいただいています。すべての人びとが興味・関心を持って芸術作品に接することができる環境づくりを目指す「日展」と、「100歳時代の豊かな癒し時間づくり」を目指すビオトピアの新しい試みです。

ビオトピアでは、「書」のパフォーマンスなどの「みる」体験をはじめ、アート教室を通して「つくる」こと、自分で制作した陶芸作品などを日常に取り入れて「つかう」こと、など多角的に「アート」に関わることを目指しています。日常生活の中でストレスを感じている人、アートに興味のある人、親子一緒に何かやってみたいと考えている人、第一線で活躍する作家に専門的なアドバイスをもらいたいと考えている人など、さまざまなニーズにお応えできるような教室をご用意しています。あなたもビオトピアで「アート」に触れる体験をしてみませんか。

『1日の楽しみ方』 スポーツ編

※演出のためマスクを着用せずに撮影しています。施設ご利用の際はマスクの着用をお願いします。

 

久しぶりに高校時代の部活仲間でプチ同窓会!

「久しぶりに元バスケ部のメンバーで会おうよ!」って話で、プチ同窓会をすることに。せっかくなら、ランチだけじゃなくてバスケやりたいなあ…。どこかレンタルできるコートがあるといいけど。スポーツができて、ランチがおいしくて、電車でも車でも集まりやすいところ…なんて、ないかな?
 

気軽にスポーツできる施設「ビオトピア アリーナ」

少人数で借りられる体育館、見つけた!「ビオトピア アリーナ」なら、バスケできるらしいよ。更衣室は新しくてキレイだし、ボールも貸し出しOK。駐車場もすごーく広いから、免許取りたてでも安心して停められそう。自然がいっぱいのビオトピアの中にあるから、人混みを避けられるし、ちょうどイイね。


 

おもいっきりバスケ!

更衣室でばっちり着替えて、久しぶりに、本気でバスケ!おもいっきりカラダを動かそう。うわー、キレイ!昔の学校の体育館とは違うね。床もオシャレだけど、ボールはよく弾むのに衝撃を吸収してケガをしにくい素材らしい。カッコイイだけじゃないのね。
久しぶりにカラダを動かしたら、楽しくなってきた!バドミントンもできるみたいだよ。ラケットとかも貸し出してもらえるし場所が空いていれば、その場で申し込みOKだって。せっかくだから、ダブルスで勝負しよ!


 

午後の予定はグラウンドゴルフに決定~!

体動かしたらお腹すいたね。ランチにしようよ。同じ敷地にレストランやカフェがあるから便利!お天気もいいし、外で食べたいね。「カフェ サンジャック」ならオープンデッキのテラス席があるみたい。あ、芝生の向こうに何かある…。グラウンドゴルフだって。ランチ後、ちょっとやってみない?



 

手ぶらでできるスポーツ

受付で、クラブとボール、スコア表を受け取って、スタート!全員グラウンドゴルフ初体験だけど大丈夫かな?「ルールは簡単!時間制限もなし!シンプルにクラブでボールを打って入れればよし!」だって。男女も年齢が違ってもハンデなしで勝負できるよ。それに、こんな青空の下、芝生の上でカラダを動かすのって、ホント最高だしね!



 

電動アシスト付き三輪自転車でサイクリング

初めてだったけど、グラウンドゴルフ楽しかった~。でも、まだ時間があるから、もう少し楽しみたい!
ねえねえ、コレどう?電動のレンタル自転車。ビオトピアの敷地、とっても広いけど自転車なら周れそうだね。坂道もデコボコ道もスイスイ快適に走れるっぽい。乗ってみる?
ホントだ、ラクラク~。電動っていうだけじゃなくて、三輪だから安定してるし、ハンドル操作も普通の自転車と同じだね。これなら、長い距離でもどんどん行けちゃう!


 

オール天然芝のグラウンドに感動!

ビオトピアの丘からの眺めは最高!富士山も見えるし、のどかな里山の景色にも癒される~。風を感じながらサイクリングをしてると、目の前に現れたのは、広いグラウンド!野球場もある!とってもキレイに整備されているけど、ここもレンタルできるんだって。野球とかサッカーする友達に教えてあげよう!フットサル1面から借りられるみたいだから、少人数でも使いやすそう。全部貸し切ったら、大きな大会もできる広さだね。オール天然芝だし、お弁当持ってきたりして、まるまる1日ここで過ごすのもきっと楽しいだろうね。
久しぶりにたくさんカラダを動かしたけど、こんなに1日中楽しく運動できるところって、あんまりないよね。今日来られなかったメンバーも誘って、今度はフットサルしてみたい!

 

『未病改善』 秋バテ編

暦の上では秋ですが

最近はメールやSNSで済まされることが多くなった時候の挨拶。実際には一年で一番暑いこの時期にも、残暑見舞いのハガキには「暦の上では秋ですが」というおなじみのフレーズが書かれていたものです。
そのころと違い、温暖化や異常気象の影響で、毎年のように観測史上最高気温が更新されるなど、近ごろは立秋の8月7日頃に秋を感じることはほとんどないと感じている方も多いのでは?
また、エアコンの普及のおかげで快適に過ごすことができる現代の生活では、季節の変化を感じることが少なくなっているのかもしれません。


最近注目の「秋バテ」、「秋の不調」

そんな中、季節が変わっても真夏と同じような生活習慣を続けていると、知らず知らずのうちに身体に負担をかけてしまうことになります。
暑い夏の終わり、少し涼しくなりはじめた頃、食欲がない、身体がだるい、眠れない…など、暑さが和らいだのに「夏バテ」と似たような不調を感じるようです。これが最近注目されている「秋バテ」、「秋の不調」です。


気温と気圧の変化に要注意

暑い盛りと思っていても、立秋を過ぎれば朝晩には涼しい風が吹いて意外と冷え込む日もあり、秋の気配を感じることも。季節の変わり目は気温の変化が大きくなるので注意が必要です。
また、夏の終わりから秋口は、台風の到来や秋雨前線の影響で、気圧の変化が大きい季節と言えます。こうした気圧や気温の変化は、自律神経の乱れを引き起こします。寒暖の差が繰り返されると、汗をかいたり血管を広げたり縮めたりして、体温を一定に保とうと、わたしたちの体には大きな負担がかかるからです。いわゆる「秋バテ」とは、こうした季節の変わり目の、気温や気圧の変化からもたらされる身体の不調とも言えます。


秋の薬膳料理

薬膳料理では、季節ごとに起こりやすい身体の状態に合わせて、食材の特性を活かして調理します。秋に起こりやすい不調としては、「血虚証(けっきょしょう)」と「亡津液証(ぼうしんえきしょう)」というものがあり、栄養や潤いが不足することで皮膚や頭皮の乾燥や便秘になりやすいとされます。「血を補う」食材や「水を補う」食材を使い、少し身体を温める調理法が、この時期のおすすめだそう。


秋バテを乗り切る旬の食材

そもそも薬膳とは特別なものではなく、普段から食べている家庭料理でも食材の組み合わせで誰でも簡単に作ることができるものです。旬の食材を上手に取り入れて「秋バテ」を乗り越えましょう。

たとえば、6月から10月が旬と言われる「鰯(イワシ)」はいかがでしょう?マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシと、種類や産地にもよりますが、秋はどの種類も脂のりが良いと言われます。お刺身や握りずし、なめろうと、生で食べるのはもちろん、煮たり焼いたり、寒くなればつみれ汁にしたりと古くから日本人に愛されている「鰯(イワシ)」。
薬膳では「気を補う」「温・微温性」の食材とされますが、カルシウムが豊富で、皮膚や粘膜を守る働きがあるビタミンB2も多く含んでいます。口内炎や風邪のひきはじめなどに心強い味方となってくれる秋の味覚と言えるでしょう。


また「無花果(イチジク)」は、薬膳では「水を補う」食材とされる秋の果物です。江戸時代に日本に入ってきた当時は薬用だったとか。完熟の甘い果実は、そのまま食べてもおいしいですし、塩気のある生ハムやチーズなどとも相性抜群なので、サラダやオードブルでも楽しめます。


日々の暮らしの中で身体を整える

まだまだ暑いと思っていても秋の足音は少しずつ。「秋バテ」も、病気になる一歩手前の状態=「未病」です。まずは真夏のままのエアコンの設定温度を見直してみませんか。そして、旬の食材を取り入れて身体の内側から整えていきましょう。秋は実りの季節です。日々の暮らしを見直して、自然の恵みで「未病」を改善しましょう。

『ビオトピアの四季』 森のアロマ編

自然豊かなビオトピアの森で生まれた精油

ビオトピアは、はるか昔の地殻変動でできた「こゆるぎ丘陵」にあります。「こゆるぎ」は古くは相模国の郡名の「淘綾(ゆるぎ)」が由来で、「大地がゆり上げられたところ」を意味しているそう。富士山や相模湾、足柄平野を望むことができる風光明媚な丘の上にある「ビオトピア」は、気軽に自然を楽しめるおでかけスポットです。

この土地で採れた素材だけで作られているのが、ビオトピアの森から生まれた天然由来成分100%の精油(エッセンシャルオイル。以下、「精油」とのみ表記。)です。精油は、熱や光で酸化しやすく、湿度にも弱いのですが、収穫してすぐにその場で抽出・ボトリングすることで、フレッシュな香りを閉じ込めた鮮度抜群のオイルとなっています。

 

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油は、植物が作り出す揮発性の油で、植物が生きていく上で重要な役割を果たすものです。花や葉、樹皮や果実の皮などに蓄えられた精油の香りは、昆虫や鳥を引き寄せます。そうして受粉や種子を遠くまで運ぶのをたくします。また反対に、動物たちが嫌がる成分を分泌することで、害虫やカビから自分を守る働きをすることもあります。精油は植物が生存競争に勝つために作り出すもので、子孫を残すため、害虫から身を守るため、はたまた病気の予防や温度調節のためなど、さまざまな役割を担っているのです。

人間は、古くから色々な方法でこの精油を抽出して利用してきました。世界中の農家でさまざまな植物が精油を抽出するために栽培されています。数滴を抽出するために、何キロという量の植物を使うことも珍しくありません。たとえば、ハーブを生のままハーブティーとして楽しむのなら、ティーポットに入る分量があれば十分ですよね。それに比べて、おおよそ5kgのハーブから抽出できる精油の量は、20~60mlほどです。植物の成分が凝縮された精油の原液は、とても刺激が強いので、必ずユーカリ油などの植物油で希釈して使う必要があります。また、バラの精油のように大量の花びらからわずかしか抽出できないものは、かなり高額になります。

精油は、アロマテラピーで利用されるほか、食品や医療、美容などさまざまな分野で、香料などとして利用されています。

 

水蒸気蒸留法で精油を抽出

かんきつ系の果皮を絞って抽出する「圧搾法」や、溶剤に植物を浸す「溶剤抽出法」など、精油はさまざまな方法で抽出されます。なかでも最もポピュラーなのが、原料となる植物に水蒸気をあてて抽出する水蒸気蒸留法です。水蒸気は植物の分泌腺を破裂させ、植物に含まれる揮発成分は蒸気とともに蒸発します。この蒸気が冷却水で冷やされると、液体に戻り、精油(エッセンシャルオイル)と芳香蒸留水(フローラルウォーター)となって抽出されます。ビオトピアでは、この水蒸気蒸留法で敷地内の植物から精油を抽出しています。

 

 

ビオトピアのハーブガーデンでカモミールの花摘み

カモミール(chamolile)はギリシア語(kamai melon)で「大地のりんご」という意味。小さな白い花びらに触れると、さわやかな甘いりんごの香りが広がります。

ビオトピアのハーブガーデンで育てられているジャーマン・カモミールは無農薬栽培です。収穫もすべて手作業なので、この時期はみんなでお花摘みのお手伝い。一生懸命みんなで収穫しても、抽出できる精油の量はほんのわずかです。そんな貴重な精油を使って、春の森林セラピーでは、バスボム作りのワークショップを行いました。甘い香りが広がるお花畑で、フレッシュなカモミールの花を自分で摘み取ってパックしたハーバルバス作りも。ティータイムには、自分で摘んだカモミールでリフレッシュする、カモミールづくしのワークショップでした。

ジャーマン・カモミールの精油は、摘み取った花から抽出されますが、意外にも、白い花からは想像できないような鮮やかなブルーの精油が抽出されるから驚きです。これは抽出の際に生じるカマズレンという成分によるもの。このように、精油には抽出によって現れる、もともとの植物の成分とは違った特性を持つものもあります。

 

1本ずつナンバリング 貴重なオイル「オニユズヌーボー」

ビオトピアの森で採れる森の恵みの中でも、ひときわ貴重なのは、1年に1度しか収穫できないオニユズを使った精油です。ニッキや月桂樹など、葉や枝から抽出する精油と違い、オニユズの精油は果皮から抽出するので、果実の収穫の時期にしか採れないからです。毎年12月初旬に、採れたてのオニユズの果皮から抽出したオイルをすぐに瓶詰めして、1本1本ナンバリングして販売しています。

ひとつひとつ手でもいだオニユズの皮をむいて、果皮だけを水蒸気蒸留法で抽出します。コンテナ4個分のオニユズから抽出できる精油は40~45mlほど。オニユズの香りはとても酸化しやすく、匂いがすぐに変わってしまいます。熟成して変化した香りも悪くないですが、オニユズのフレッシュな香りが楽しめるのは、採れたてのこの時期だけ。量産できないため、例年1月には完売してしまう人気の精油です。

 

ハーブ栽培からボトリングまで

「アロマ」と名の付く、さまざまな品質の香料が小瓶で売られていますが、ポプリ用の合成香料などもあり、天然の精油と間違えないように注意が必要です。植物の生体内で作られた天然の揮発性物質だけが精油と呼べるのです。

アロマテラピーの人気が高まり、海外から、さまざまな精油が輸入されていますが、国産の原料を使って作られ、国内で抽出される精油はとても貴重なもの。マルシェで買える、ビオトピアの森から生まれた精油「Aroma Oil」シリーズは全6種類。オニユズ、ヒノキ、ニッキ、ローリエ、レモングラス、和ハッカというラインナップ。神奈川県大井町産の植物を100%使用して、すべて手作業で抽出されています。栽培からボトリング、販売までビオトピア敷地内で行われるので、生産者の目が行き届いた手作りの精油となっています。

 

そして忘れてはいけないのが、精油は新鮮なうちに使い切るのが望ましい、ということ。ついつい色々なオイルをコレクションして取っておきたくなってしまいますが、使う時に必要な量の精油を用意するのが正解です。ぜひ作りたてのフレッシュな精油の香りを嗅いでみてください。安価に出回っているものとの違いがわかるはずです。

質の良い精油は、自然の恵みです。植物の生育は気候や土地の地質、降雨量など環境によって左右され、それが精油の品質にも影響するからです。この貴重な精油を生み出してくれるビオトピアの森にも足を運んでみませんか?豊かな自然の中に身を置いて、五感で感じてみてください。

『ビオトピアの四季』 初夏のハーブ園編

自然を楽しむお出かけスポット

アウトドアで自然を感じよう

家で過ごす時間が長くて運動不足、という方や、本格的に暑くなる前にちょっとどこかに出かけたいな、という方も多いかもしれません。ご近所をお散歩もいいですが、せっかくなら、もっと自然を感じられる道を歩いてみませんか?ビオトピアは、はるか昔の地殻変動でできた「こゆるぎ丘陵」にあります。「人混みは避けたい」「車でおでかけしたいけど、駐車場空いてるかな?」「本格的なアウトドアはちょっと敷居が高い」と思っている人にピッタリの「自然を楽しめるおでかけスポット」です。
ビオトピア敷地内の遊歩道「BIOTOPIA “The Way”(森のみち)」は、NPO法人森林セラピーソサイエティから認定を受けた、全国で63番目の「森林セラピーロードⓇ」です。「森林セラピーロードⓇ」は、森林で過ごすことで生理的・心理的に癒されることを目指して整備された道のこと。広場やベンチなどもあって、ゆっくり森を楽しめるようになっています。ただの登山道とは違って、誰でも安心して森の中を歩くことができるので「普段はインドア派」の方にもオススメの遊歩道です。

都内から車で約1時間。駐車場はたっぷり400台分もあるから、入庫待ちで大行列なんてこともないので安心。車を停めたら、さっそく歩き出したいところですが、目の前に広がるのはとっても広大な敷地!どこから回っていいか分からないくらいです。効率的に散策を楽しむなら、やっぱりまずはマップが欲しいですよね。事前にBIOTOPIAのホームページからダウンロードすることもできますが、手ぶらで来ても大丈夫。ビオトピアマルシェに「森林セラピーⓇ」のパンフレットが用意されています。「BIOTOPIA “The Way”(森のみち)」のマップが載っていて、「ショートコース」から「ロングコース」まで、消費カロリーや歩数などで選べる3つのコースがあるので、自分に合ったコースを選ぶことができます。

詳しくはコチラ⇒ 森のみち “The Way” コースマップ

気軽に楽しめるおすすめの散歩コース

ここからお散歩スタート
今回は「ミドルコース」をご紹介します。歩く時間はだいたい30分、歩数は2000歩が目安のコースです。マップを持って、さっそく「森のみち入口」へ。スタートポイントAから出発の「鎮守の森のお社とアロマガーデンをメインとしたルート」を歩いてみましょう。

こんなところに遺跡が!

下り道から始まる、森のみち。しばらく歩くと右手にあるのが「ストーンサークル(環状列石)」です。昭和37年に発見された「金子台遺跡」の一部で、多数の組石からできた古代のお墓の跡です。縄文時代後期のものといわれ、ビオトピアがある神奈川県大井町の指定重要文化財になっています。ビオトピアの丘では他にも「敷石住居跡」や「配石遺跡」が見つかっています。はるか縄文時代に、ここで暮らしていた人びとがいると思うと何か不思議な感じがしますね。

ハーブ園・香木のみち

しばらく歩くと、ハーブが植えられたエリアに到着します。初夏の明るい太陽の下、色鮮やかに咲く花と香りに、魅了されます。この時期はハーブの最盛期で、ガーデンは生命力で満ち溢れています。

ハーブガーデンで初夏に出会えるハーブ

初夏のハーブ園でひときわ目を引くのは何といっても「ベルガモット」です。他にも初夏のハーブ園には、見ごろを迎えたハーブが元気いっぱい育っています。

ベルガモット(モナルダ) Monarda didyma
シソ科の多年草で、料理やティーの他に観賞用としてもひろく育てられているハーブです。
原種の花は鮮やかな緋赤色なので、日本では「たいまつ花」と呼ばれますが、品種がとても多く、ピンク、パープル、ホワイトとさまざまな色の花を楽しむことができ、元気いっぱいに力強く咲く姿は、夏の花壇の主役です。
紅茶好きの方は「ベルガモット」と聞くと、アールグレイの香り付けに使われている柑橘を思い浮かべるかもしれませんが、それとは別のものです。ハーブの「ベルガモット」は、葉が柑橘のベルガモットの香りに似ていて、ハーブティーにするとアールグレイティーに似た風味になるのです。北米の先住民は、これを薬用の健康茶として飲んでいたと言われています。ミツバチがこの花を好むので「ビーバーム(bee balm)」と呼ばれることもあり、爽やかな香りが魅力的なハーブです。


 

高く背を伸ばした「レモングラス」は、ススキのように力強く、夏の日差しを浴びています。「ラベンダー」の香りに気を取られて、あたりを見回すと、「スペアミント」をはじめ「パイナップルミント」、「チョコレートミント」など様々な種類のミントが植えられていて、元気に茂っているのが目に入るでしょう。

眺望の広場

ハーブ園からゆっくり坂道を上っていくと、とうとう「森のみち」の最高地点に到着。見晴らしが良いことから「眺望の広場」と名付けられています。デッキからは相模湾や伊豆の島々まで見えることも。ちょっと腰を下ろして休憩しましょうか。吹き抜けていく風が、とても気持ち良い解放感がある広場です。

奇跡のポプラ

ビオトピアの敷地内で一番背の高い木が鎮守の森の入口にある「ポプラ」の木です。なんと、2回も雷が落ちているのに、枯れることなく伸び伸びと天に向かって立っているのです!木肌にタテに延びる裂け目の跡が痛々しくもあり、力強くもあり…。自然の生命力を感じて、パワーがもらえそうな気がしてきますね。

ビオトピアのパワースポット 吾妻社と鎮守の森

知る人ぞ知る、ビオトピアのパワースポット吾妻社。大きなスダジイの木に覆われたこの社は、歴史好きじゃなくてもよく知られた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)がまつられています。そしてその傍には妻の弟橘媛(オトタチバナヒメ)の石像があります。弟橘媛(オトタチバナヒメ)は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の妃で、仲睦まじい2人の物語は夫婦の守り神としての信仰を集めています。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)のおはなし

「古事記」によると、東国遠征のためにやってきた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の一行は、現在の横須賀付近の走水(ハシリミズ)から房総半島側へ渡ろうとしましたが、荒ぶる神によって海が大荒れとなり、船を進めることができずにいました。そのとき、妻である弟橘媛(オトタチバナヒメ)が自ら海に身を投じ海神の怒りを鎮めたおかげで一行は対岸に着くことができた、とか。やがて東国征伐を終えた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が足柄の山頂に着いたとき、海を見下ろして「吾妻(アヅマ)はや…」と、亡き妻を偲びます。こうして日本の東の地方を「あづま(あずま)」と呼ぶようになったと言われているのです。
こんなエピソードを思い浮かべながら、立ち止まって鎮守の森の静けさに耳を澄ませてみると、古代にタイムスリップしたような気持ちになるかもしれませんね。

おうちでもハーブを楽しむのなら

「森のみち」を歩いて、自然の景色と歴史に触れたあとは、せっかくなのでお土産もほしいところですね。帰りにマルシェをぶらぶら見て回るのもオススメです。「ハーブ園で見たハーブを使ってみたいな」と思っても、いきなり自分で育てたりするのは、ちょっとハードルが高いですよね。ビオトピアの森の木々から抽出したオイルや、自然派食品、地元の新鮮野菜などもあって、見ているだけで楽しいビオトピアマルシェには、気軽に自然の恵みを生活に取り入れるヒントがいっぱいあります。

人混みに疲れたら自然の中へ

気軽にお散歩を楽しめるBIOTOPIA「森のみち The Way」。鎮守の森のお社やハーブ園などを散策して、素敵な初夏の1日を過ごしませんか?自然の癒しが体験できる「BIOTOPIA “The Way”(森のみち)」は、人混みを避けて楽しめる「自然派おでかけスポット」としておススメです。

「森林セラピーの楽しみ方」座観のススメ編

 

「森林セラピー」とは

「森林セラピー」は科学的に検証された生理的・心理的効果をともなう一歩進んだ森林浴です。

ストレスを改善し、心を癒す効果が期待されていて、単なるハイキングや気分転換の森林散策とは違います。「森林セラピー」は、歩くことそのものが目的ではないので、きつい登り坂を歩いて汗をかく必要はありません。また、植物や生き物について詳しく観察したり、長々と自然についての講義を受けるわけでもありません。森の中で寝転んだり(森林安息)、座って目を閉じたり(座観)して、「視覚」以外の感覚を研ぎ澄ましていきます。「森林セラピーガイド」と一緒に「森林セラピーロード」を歩くことで、より効果的に森の癒しを体験するのが「森林セラピー」なのです。

ビオトピア敷地内の遊歩道「BIOTOPIA ”The way”(森のみち)」は全国で63番目の森林セラピーロードとして認定されていて、森林浴効果が上がるような散策や運動を行えるように整備されています。

 

 

「座観」とは

「森林セラピー」で行う「座観」とは、森の中で静かに座り、深呼吸して過ごすことです。座観することで、森に漂うフィトンチッドの香り、小鳥のさえずりや虫の羽音、木の葉を揺らす風、花の香り、などの自然をより体全体で感じることができます。

現代の生活の中で私たちは常にさまざまな人工的な刺激にさらされ続けています。人類が地球上に現れて以来、圧倒的に長い時間を過ごしてきた森とはまったく違う環境で生きているのです。感覚器官を通して入ってくるいろいろな刺激は、人間にとってストレスとなっています。私たちは自分を守るために、知らず知らずのうちに感覚を閉じているのかもしれません。

 

五感を開放すること

森林セラピーで大事なのは、五感で感じ、五感を開放すること。五感とは「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」のことです。

「森林セラピーガイド」は森を案内しながら、「少し止まってみましょう」と言って「座観」へと導いてくれます。五感をバランスよく働かせるためには、立ち止まることはとても効果的です。歩いていても鳥の声や虫の羽音は聞こえますが、森の中で座ってみると木の葉のざわめき、水の流れる音、さまざまな森の音が急に大きく聞こえてくるはずです。普段は無意識のうちに閉じている「聴覚」が、緊張から開放されることで、いろいろな音をひろってくれるようになります。「座観」によって五感を開放することでリラックス効果が生まれ、ヒトが本来もっているチカラを引き出してくれるのです。

 

 

森の中でリラックスできるのはホントのことだった!

 

実際にBIOTOPIAの森林セラピーロードで計測されたデータをみてみましょう。「森林セラピー」によってどんな変化が起こるのか、数値として実感することができます。

 

森林浴で「副交感神経活動」が活性化

 

図はリラックス効果の指標である副交感神経活動≪HF≫の変化を示しています。座観中の森林部において、副交感神経活動が、都市部よりも有意に高い値を示しました。

 

森林浴で「交感神経活動」が抑制

図はストレスの指標である交感神経活動≪LF/HF≫の変化を示しています。座観中の森林部において交感神経活動が、都市部よりも低い値を示しました。

 

 

森林浴で脈拍数が減少

歩行前および歩行後で、脈拍数が森林部で都市部よりも有意に低い値を示しました。森林部では都市部よりリラックス状態になるということを意味しています。

 

森林浴で心理的にリラックス

森林浴歩行・座観後、森林は都市と比較して「快適」の気分が高まり、心理的にリラックスすることがわかりました。

 

「座観のススメ」

仏教の禅の考え方によると「身、息、心を一体にして坐禅になる」と言われ、正しい姿勢、呼吸法、心のあり方が一体になってはじめて「坐った」と言えるのだそう。静かなところで、息をととのえ、決められた作法で座ります。坐禅を知らなくても、わたしたちは気持ちを落ち着かせるために深呼吸をしたりしますよね。「調息(ちょうそく)」と言われる作法では、まず口から息を出し、お腹に力を入れて静かに吐き切ったら、今度はゆっくりと鼻から息を吸います。呼吸は数を数えながら行います。「ひとーつ」で長く息をはき、「ふたーつ」で吸う、という感じでゆっくりと呼吸をととのえていきます。

坐禅に限らず、いろいろな呼吸法がありますが、ゆっくりと呼吸をすることがポイントです。静かな場所でゆっくりと呼吸をととのえると、無駄な心身の緊張をほどいてくれます。

 

 

BIOTOPIAで体験できる森林セラピーでは、ガイドと一緒に森の中を散策します。鳥の声に耳を澄まし、吹き渡る風を感じたり、森の香りや木の幹のごつごつした感じを味わったり。自然に身をゆだねて、森がもたらす「癒し」を味わってみませんか。

 

 

BIOTOPIA 森林セラピー

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森と五感をシンクロさせ、リラックスする森林セラピー

美しいBIOTOPIA台地の森を、森林セラピスト・森林セラピーガイドがゆっくりとご案内し、お客さまの五感を開くお手伝いをいたします。
あなたも忙しい日常から暇をみつけて、一歩進んだ森林浴「森林セラピー」で、“森の恩恵”をいただきにきませんか…

森林セラピーについて

※ 「森林セラピー」、「森林セラピスト」および「森林セラピーロード」は、特定非営利活動法人森林セラピーソサエティの登録商標です。

「森林セラピーの楽しみ方」 “1/fゆらぎ”の癒し編

「1/fゆらぎ」がもたらす癒し効果

1/fゆらぎ
1/fゆらぎ=パワースペクトル(P)が周波数(frequency:f)に反比例

 

「自然」がいちばん心地いい

「1/fゆらぎ」という言葉を聞いたことがありますか? 知らない、という方も、もしかしたら「1/fゆらぎ」の効果を応用した家電製品などを目にしたことはあるかもしれません。海や山など、自然の中で吹くような不規則な風を作り出す扇風機や、日向ぼっこのような温かさのコタツなど、わたしたちが「心地よいと感じる不規則さ」を持つ家電製品は、「1/fゆらぎ」の癒し効果を利用して作られています。

一般的なコタツは、設定した温度が常に保たれるように設計されています。でも、「熱い」と感じたり「ぬるい」と感じたりして、ひんぱんに温度設定ツマミをいじりたくなってしまいませんか。知らず知らずのうちに、わたしたちは、適切な温度が一定に保たれた状態よりも、むしろ変化がある状態を好むようです。

また、扇風機も、送風の向きを固定せずに首振りにしている方のほうが多いのではないでしょうか。一定の風量の風に当たり続けると冷えすぎてしまいますし、だからといって微風だけだと暑いと感じるので、首振りにして強弱をつけた方が心地良く感じます。快適性をもとめて、より自然の風に近い、風量が不規則に変化する「1/fゆらぎ」の風を送る扇風機も開発され、商品化されています。

また、BIOTOPIAで体験できる森林セラピーでは、セラピストが「1/fゆらぎ」を感じるように私たちをリードして、森の持つ癒しの力に気づかせてくれます。

どうやら、わたしたちは、規則的な変化よりも「予測できそうでできない」不確かさを心地よいと感じるようです。

この私たちのカラダやココロが「心地よいと感じる不規則さ」=「1/fゆらぎ」とは、いったい何なのでしょうか?

 

そもそも「ゆらぎ」とは何か

「ゆらぎ」とは、あらゆるモノの空間的・時間的な平均値からのズレ、ランダムな変動のことです。物理学では「揺動(ようどう)」と呼ばれます。実は、この世界に存在するあらゆるモノは「ゆらいでいる」とも言えます。

自然界においては、じっと静止しているモノはありません。あらゆるモノは、時間の経過とともに必ず変化します。その変化には、厳密に言うと必ず不規則な動きを含んでいるのです。それが「ゆらぎ」です。規則正しく見えるものも、実は「ゆらいでいる」のです。

たとえば、精密機器を使って直線を引いたとします。どんどん拡大して厳密に見ていくと、必ず不規則な歪みがあらわれます。

また、物理法則の中で規則的に運動していると思われる、太陽などの天体でさえも、わずかながら不規則な運動を含んでいます。厳密に見ていくと、純粋な理論上の軌跡をとらない微妙な「ゆらぎ」があるのです。

この「ゆらぎ」があるため、わたしたちは「完璧に未来の運動を予測する」ことができません。もちろん、おおよその予測を立てることはできますが、それは計算上の平均値なのです。

現実の世界では、あらゆるモノは平均値のまわりでわずかに変動しています。つまり万物は「ゆらいでいる」と言えます。

 

いろいろな「ゆらぎ」

この「ゆらぎ」にはいくつかのパターンがあります。

ひとつめの「ゆらぎ」は、完全にランダムで予測不能な「白色ゆらぎ」「ホワイトノイズ」と呼ばれるものです。宝くじの当選番号が決まっていくような不規則さであり、予測することが全くできない非常に雑然としたランダムな変化を示します。

ふたつめは、「1/fの2乗ゆらぎ」「ブラウンノイズ」と呼ばれるものです。この「ゆらぎ」は、ある程度の予測が可能で、過去の状態に強く依存する「ゆらぎ」です。コインを投げ、表が出たらプラス1、裏ならマイナス1と、得点をつけていくゲームをグラフにしたとします。縦軸を点数、横軸を回数として何万回も行っていくと、ギザギザとした動きが記されていきます。酔っ払いの千鳥足のようなこの動きは、数理の世界では「ランダム・ウォーク」と呼ばれています。ひとつ前の値を起点としたランダムな変動である「ブラウンノイズ」は為替や株などの分野に応用される「数理ファイナンス」の基礎となるものです。

数理ファイナンス

 

「1/fゆらぎ」とは

そして、このふたつの「ゆらぎ」の中間の性質を持つのが「1/fゆらぎ」です。まったく予測不可能なホワイトノイズと、ある程度予測可能なブラウンノイズの中間の性質を持っています。「1/fゆらぎ」は「予測できそうでできない」偶然性と期待性をもつ「ゆらぎ」で、ピンクノイズとも呼ばれています。

 

身近にある「1/fゆらぎ」

気温や天候は、年間を通しても長い期間で見ても、まったく同じパターンが繰り返されることはありません。でも、ある程度の変動の幅があり、法則性を見いだすことはできます。天気予報が当たることもあれば外れることもあるのは、自然現象である天候は不規則に変化するもの、平均値に基づいた予測から「ゆらぐ」ものだからです。小川のせせらぎや木洩れ日、虫の羽音など、私たちが心地よいと感じる自然における不規則さを数値化して解析すると、その多くが「1/fゆらぎ」を示すことが分かっています。

また、音楽が私たちに与えてくれる安らぎにも「1/fゆらぎ」が隠れています。好みは人それぞれだと思いますが、「音楽」と「騒音」の違いが分からない人はまずいないでしょう。でも物理学的に言えば、「音楽」も「騒音」もどちらも「音」であることに変わりはありません。これはよく考えてみると不思議なことです。私たちが心地よいと感じる音楽の音響振動を調べると、周波数が1/fゆらぎを示すと言われています。音楽は、豊かで複雑に変化し私たちを癒してくれますが、音楽が音楽である共通の性質が「1/fゆらぎ」だという説には驚かざるをえません。

そしてまた、生体のリズムも基本的に「1/fゆらぎ」をしていると言われています。規則正しいリズムを持っていると思われる心拍・呼吸や脳波などの生物電気現象の変動にも「1/fゆらぎ」が見いだされるのです。健康な人の心拍データを解析すると、心拍周期の平均値に対してきれいな「1/fゆらぎ」があらわれますし、神経細胞が発する電気信号の発射間隔も「1/fゆらぎ」を示すことが分かっています。

 

心地よいと感じるのは「1/fゆらぎ」

人は五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)を通して「1/fゆらぎ」を感じると、生体のリズムと共鳴し、快適感を感じると言われています。いわゆるヒーリングミュージックと言われるものは、「1/fゆらぎ」の理論を応用して作られています。波の音や虫や鳥の声など、自然の中にある「1/fゆらぎ」を持つ音を聞くと、安心感を感じ、リラックスできるというのです。もしかしたら、私たちは、自然と同じリズムを感じることで、人工的な規則性が強いる緊張感から解放されるのかもしれません。

 現代の私たちは、人工的な直線、規則的な造形に囲まれて生活しています。また、自らの生体のリズムではなく、時計が示す時刻に従って行動しています。自然界にはない刺激を受け続けることは人を疲れさせるのでしょう。私たち現代人は、知らず知らずのうちに五感を閉じて、それらのストレスから身を守ろうとしているのかもしれません。

BIOTOPIAで体験できる森林セラピーでは、ガイドと一緒に森の中を散策します。鳥の声に耳を澄まし、吹き渡る風を感じたり、森の香りや木の幹のごつごつした感じを味わったり。自然に身をゆだねて、「1/fゆらぎ」がもたらす「癒し」を味わってみませんか。

 

BIOTOPIA 森林セラピー

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森と五感をシンクロさせ、リラックスする森林セラピー

美しいBIOTOPIA台地の森を、森林セラピスト・森林セラピーガイドがゆっくりとご案内し、お客さまの五感を開くお手伝いをいたします。
あなたも忙しい日常から暇をみつけて、一歩進んだ森林浴「森林セラピー」で、“森の恩恵”をいただきにきませんか…

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※ 「森林セラピー」、「森林セラピスト」および「森林セラピーロード」は、特定非営利活動法人森林セラピーソサエティの登録商標です。

『ビオトピアの四季』 紅葉編

思い切り秋を楽しもう!トライクで巡るビオトピア

フォトスポット巡りもラクラク楽しく

秋晴れの日。今まで気になってた電動アシスト自転車「トライク」を借りてみることに。
ガーデニングショップ「レドアベール」に申し込みに行ったら、店員さんがマルシェ入口に案内してくれて、ズラリと並んだ「トライク」とご対面。
初めてだって伝えたら、ていねいに乗り方も教えてくれたよ。
「トライク」は前輪が2つの電動3輪車。前輪が連動して動くようになっていて、斜面でも車体は垂直に保たれるし、急カーブや滑りやすい路面にも強いんだって。

カワイイ見た目に惹かれてたけど、機能性を考えてのデザインだったなんて!
坂道もガタボコ道もあるビオトピアの丘を巡るのに、これは強い味方だね。

それにマップも見ておいた方がいいよね。さあ、準備ができたら、秋のBIOTOPIA巡りに出発!

ビオトピアおすすめ紅葉スポット マップはこちら

夫婦銀杏(めおといちょう)広場

大きな大きな2本の銀杏の木

目の前に飛び込んできたのは黄色に色付いた一対の大銀杏!
向かって左が雌株で、右が雄株という2本の大木は、ホントに仲の良い夫婦みたい。
もともとは街路樹として皇居前の丸の内警察署横に植えられていたそう。
昭和になって、地下鉄の出口工事が行われるときにこの地に移植されたとか。
仲良く夫婦そろってこの地に来てから半世紀。街路樹だったらきっとこんなに大きくなれなかったよね。
まさに、ビオトピアの秋の主役の大銀杏!

富士見の広場

秋の森の向こうに見える富士山

ちょっとトライクを停めて、歩いて森を散策してみよう。ほら、静かな秋の世界が広がっているよ。
そして…目の前が開けた富士見の広場からは富士山の姿が。秋晴れの空に凛とそびえる富士山。
ビオトピアの丘から、こんなにキレイに富士山が見渡せる場所があるなんて知らなかった。

見てみて、紅葉だよ!

ビオトピアのメインストリートを彩る紅葉

またトライクに乗って、もっとメインストリートを下って行こう。
あ、紅葉!ちょっと止まって!写真撮りたいから。本当、キレイだね。

 

銀杏並木

まるで黄色のカーペット

さあ、着いたよ。銀杏並木。あ、銀杏の葉っぱでまるで一面黄色いカーペットのよう。
見てみて、ぎんなんも落ちてる!時間が経つのを忘れてしまいそう。並木の中で秋をカラダいっぱい感じてるよ。

 

ちょっとお茶しよう

「トライク」返却 のんびりお茶でも

「トライク」は電動アシストだから、坂道もラクラク。マルシェまでの帰りの坂道も余裕でサイクリングを楽しめたよ。
「トライク」を返却したら、ちょっと一休み。
マルシェの中にある幸修園カフェでお茶にする?動いたからソフトクリームもイイね。
抹茶と…甘酒ソフトクリームだって!初めて食べたけど、おいしい!この味、ハマっちゃうかも!


ここにも秋が…

ドッグランの木も紅葉してるね
マルシェでお買い物もしたし、外をぐるっと回って帰ろうか。
小型ドッグランのまわりの木も紅葉してるね。
へえ、カイノキっていうんだ。キレイだね。
今度はワンちゃんも連れてこようか。
季節ごとにいろんな景色が楽しめるから、何度来ても楽しいよね。

※紅葉スポットの色付き具合・最新情報はビオトピアSNSをチェック!

『1日の楽しみ方』 わんちゃん編


 

週末ドライブは…朝ゆっくり起きても行けちゃうところ!

お天気イイね。もう10時だけど、ドライブ行かない?
ドライブに行くなら、都内から近くて、ワンちゃんと一緒に遊べるところにしよう。
自然がいっぱいで、駐車場も広い方がいいなあ。
ついでに美味しいランチができたらサイコー!そうだ、ビオトピアはどう?


 
 

ビオトピアに到着!

11:00 大井松田インター降りたらスグ!
ワンちゃんと一緒に車に乗り込んだら、東名高速で都内から約1時間!ビオトピアに到着!
富士山が見えるよ。緑がいっぱいだし、空気が美味しいね。



 
 

ワンちゃんお待ちかねのドッグラン!

11:10 ドッグランに到着
いよいよワンちゃんお待ちかねのドッグランに到着。
芝のドッグランはとっても気持ち良さそう!
たくさん走って、じゃれて、思い切りカラダを動かそう!



 
 

ワンちゃんにご褒美ランチ

12:00 DOG EATS (ドッグイーツ) で腹ごしらえ
たくさん遊んだからお腹が空いちゃったよね!
今日はワンちゃんもご褒美ランチ。
ビオトピアにはワンちゃん専用のカフェがあるんだって。
腕利きシェフが作るカラダにやさしいカフェメニューに感動!
グルテンフリーのパンは敷地内のフレンチレストランで焼いてるんだって。
噂のジビエも気になる!どれもおいしそうで、迷っちゃうね。


 
 

これおいしい!と思ったらKIOSKへ

12:30 KIOSK (キオスク) でお買い物
ジビエ、気に入っちゃったの?
となりのKIOSKキオスクでも買えるんだって。
お友だちのワンちゃんにもお土産に買って行こうか。


 
 

Café Saint-Jacques (カフェサンジャック) のテラス席で

12:45 フレンチレストランでランチタイム
わたしもお腹すいたなあ。
お洒落なフレンチレストランでランチにしましょう。
焼きたてパンとコーヒーのいい香り。
ランチメニューはメインはもちろん、パンやソースも自分で選べるんだって。
デザートもみんな美味しそう!
パンやデザートだけの注文もOKだから、気軽に立ち寄れてイイね。
とってもおいしいお料理!しかもヘルシーだから、ココロもカラダも大満足♥
心地良い風が吹くテラス席で、ワンちゃんと一緒に優雅な午後のひととき。
癒されるなあ。



 
 

富士山が見えるよ!

14:00 ビオトピアの丘をお散歩
緑の芝生、キレイだね。
ワンちゃんフォトスポットもカワイイ♥
ちょっとぐるっとお散歩しようか。
あ、富士山が見えるよ!


 
 

マルシェでお買い物

15:00 楽しくて買い過ぎ注意 ビオトピアマルシェ
わたしは、マルシェでお買い物してくるから、ちょっと待ってて。
地元野菜も自然食品もたくさんあって、目移りしちゃう。
ヘルシーなだけじゃなくてお洒落でカワイイからついつい買い過ぎちゃうなあ。



 
 

poppy&dolly (ポピーアンドドリー) でお買い物

15:30 ワンちゃんのお買い物
ワンちゃんグッズのお買い物も忘れずに。
うちのワンちゃんに合ったフードを店員さんに聞いてみたよ。
いろいろ教えてもらえて、楽しくおしゃべりしちゃった。



 
 

ただいま~。楽しかったね!

17:00 帰宅
たくさん遊んで、食べて、楽しかったね。
マルシェで買ったお野菜と未病フードとワインでゴハンにしよう!
ワンちゃんフードもいろいろ買ったよ。
また行きたいね!