南足柄×足柄茶新茶で味わう足柄茶

2019 . 6 . 28

「ME-BYOフード×2市8町食材」

未病を改善する食材を使ったビオトピアでしか味わうことのできないカラダが喜ぶメニューをお届けします

BIOTOPIA(ビオトピア)では自然の恵みが集まる「食」を通して未病の改善を提案しています。体調や季節にあった「ME-BYOフード」を摂ることで、美味しさに健康をプラスした食卓を。難しいことは何もありません。
BIOTOPIA(ビオトピア)が位置する神奈川県県西地域2市8町には豊かな自然が残っています。広がる田畑の恵み。新鮮な地元産の野菜や果物たち。豊富で澄んだ水は美味しい地酒へと生まれ変わっていきます。
これら自然の恵みである2市8町の食材はまさに「ME-BYOフード」の宝庫です。このコラムでは、季節ごとに地元の美味しい食材をピックアップしながら、「ME-BYOフード」を全10回にわたってご紹介していきます。

 

03 南足柄市編

気は優しくて力持ち“足柄山の金太郎”の里、南足柄市

南足柄市編

千年の湧水 あしがら水源

 箱根山の外輪山の北東側に位置する南足柄市は、良質な湧水が豊富に湧きだす、水と緑に恵まれた美しいまちです。国土交通省が制定した水の里百選にも選ばれています。北部には丹沢山地がそびえ、南にある相模湾から暖かい海風が吹くため、一年を通して温暖な地域です。
一般的には暖かい平地で栽培されることが多いお茶ですが、山間部である足柄一帯で作られる足柄茶は味と香りが良く、「かながわブランド」に選定されたほか、食品産業センターの地域食品ブランド制度「本場の本物」の認定を受けています。金太郎マークの足柄茶はいまや全国的となり、多くの人に愛されています。

 

お茶の栽培に適した気候

お茶の栽培

 足柄一帯のような山間部では日照時間が平地より短くなります。日照時間が短いと、茶の成長には時間がかかりますが、逆に長い時間をかけて育てることで、土壌の養分を長時間吸収して育ちます。茶葉は太陽の光を浴びるとカテキンが増えていきますが、このカテキンこそお茶の特徴である「苦み」や「渋み」のもとです。日照時間の短い山間部で栽培された茶葉は、「苦み」や「渋み」が抑えられた味に仕上がるのです。
朝晩の寒暖差が大きいこともお茶作りに適した条件と言えます。お茶の葉は、太陽の出ている昼間に光合成を行って糖類を作り、葉の中に蓄えます。夜間は昼間作りだした糖類を消費します。気温が低いと植物の活動は抑えられるので、夜間に消費される栄養が少なくて済み、茶葉に蓄えられます。こうして「うま味」や「甘み」を残した茶葉になるのです。
また、新芽が出るころに立つ朝霧が、程よく日光を抑えることも茶の栽培に適した条件と言えるようです。光を制限して新芽を育てる被覆栽培という栽培方法で玉露や被せ茶は作られますが、足柄では、朝霧のおかげでカテキンの生成が抑えられ、「渋み」を抑えた「うま味」のある茶葉に育つのです。

 

薬膳におけるお茶

 お茶を飲む風習は、鎌倉時代初期に中国から伝えられました。当初、薬膳の材料として用いられ、貴人・禅僧の間に広まりました。その後、徐々に一般にも飲まれるようになっていったようです。
 薬膳では、人間の本来持っている「元気になろうとするチカラ」を高めて未病を改善するため、その人の状態に合わせた食材を選んで調理をします。私たちの体は、大げさに言えば食べたもので出来ています。お茶の持つ特性を経験的に知っていた昔の人々は、薬膳に取り入れて上手に日々の体調管理に生かしていたのでしょう。

 

夏も近づく八十八夜 … 新茶がおいしい理由

 新茶とは、その年の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶のことを言います。
八十八夜とは、立春から数えて88日目の日で、農家にとっては種まきの目安となる重要な日です。この日に摘み取られたお茶を飲むと、無病息災で一年を過ごせると言われています。この頃は茶摘みの最盛期でもあり、気候条件などから極上の茶葉が採れるようです。

 冬の間に養分を蓄えたお茶の木は、春の訪れとともに、みずみずしい若葉を成長させます。新茶は一番茶とも呼ばれますが、その後に摘まれる二番茶や三番茶と比べると、カテキンやカフェインが少なく、テアニンが多く含まれています。これは、渋みや苦みが弱く、甘みが強いお茶であることを意味します。また、香気成分(青葉アルコールなど)が多く含まれているので、若葉のような清々しい香りを感じることができます。「初物」で縁起が良いというだけでなく、新茶そのものの味や香りが良いことが、その成分からも分かります。

 

新茶を楽しみましょう

新茶

 新茶の瑞々しい香りや旨味を十分に味わうためには、淹れる温度に気を使う必要があります。新茶はその香りを楽しむために、仕上げの火入れが浅いので、お湯の温度が高いと風味が強く出過ぎてきつい味になってしまいますし、低すぎると香りが弱くなってしまうのです。
 新茶の香りと程よい渋みを楽しむにはやや高めの80℃くらいで淹れると良いですし、旨味を楽しむには70℃くらいがベスト。茶葉を多めにして、短めの抽出時間で淹れるのが、渋みを抑えて新茶の風味を味わうコツです。

 

緑茶の成分あれこれ

 「カフェイン」と聞くとコーヒーを思い浮かべる方が多いと思いますが、緑茶にもカフェインは含まれています。カフェインの覚醒作用については、良く知られているところで、高温のお湯でさっと淹れたお茶は、きっと良い眠気覚ましとなることでしょう。蒸し暑い日に熱いお茶を飲めば、気だるさを吹き飛ばしてくれ、爽やかな気分にしてくれます。
暑い時期はノンカフェインの麦茶、という方も多いと思いますが、だからと言って冷たい飲み物をガブ飲みするのは考えものです。カフェイン入りの飲み物をガマンするのではなく、上手に取り入れて、体の水分量を良好に保ちましょう。

 また、テアニンはお茶に特有のアミノ酸で、お茶に含まれるアミノ酸の半分以上がテアニンです。氷水で淹れたお茶のように、低温で抽出すると、渋み成分であるカテキンが少なくなるので、テアニンによる「うま味」や「甘み」をより強く感じることができます。ですので、茶葉の「うま味」や「甘み」をじっくり味わいたいなら、低温で淹れたお茶がおススメです。

 最近では特定保健用食品として各メーカーから様々な緑茶が販売されています。運動習慣や食事習慣の改善が必要だと分かっていても、実践はなかなか難しいものです。お茶を飲むことは、毎日無理なくできる生活改善の第一歩とも言えるでしょう。

 

カラダが欲しがるお茶を飲みましょう

お茶イメージ

 「朝茶は七里帰っても飲め」ということわざがあります。朝飲むお茶は一日の災難よけなので、必ず飲むべきだというわけです。目覚めた後に飲む温かいお茶は、カラダにスイッチを入れてくれます。煎茶の香り、口に含んだ時の甘みと渋み。カフェインが眠気覚ましになるだけでなく、胃や腸も温まるので、朝の体のめぐりをサポートしてくれます。
湯上りや、リラックスしたい夜には、番茶やほうじ茶が良いかもしれません。静かに読書しながら、まろやかなお茶の甘みを楽しみながら、一日の疲れを癒しましょう。
玉露や抹茶などは美味しいお茶ですが、朝起きぬけに飲むと、胃を刺激し過ぎてしまうこともあります。
時間帯によっても、カラダが欲しがるお茶は違います。色々と試して自分に合ったお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 


 

幸修園カフェで味わう 自家製抹茶&甘酒ソフトクリーム

自家製ソフトクリーム

 幸修園カフェでは「抹茶ソフトクリーム」と「甘酒ソフトクリーム」、和のソフトクリーム2種をご用意しています。
海外では「MATCHA」として知られている抹茶。日本ではもはや定番のフレーバーです。ソフトクリームに加えると、抹茶の爽やかな苦みがアイスクリームの甘みと良く馴染んで引き立つので、より一層お茶の風味を楽しむことができます。「飲む点滴」とも言われる、甘酒のソフトクリームもおススメです。甘酒が苦手な方やお子さまでも楽しめる、やさしい美味しさです。
おいしいにヘルシーをプラス。幸修園カフェで、足柄茶と一緒にぜひ和スイーツをお楽しみください。

 

マルシェで買える足柄のおいしいね!

足柄茶

〈株式会社神奈川県農協茶業センター〉
足柄茶 極 ティーバッグ

足柄茶の一番茶を100%使用した緑茶ティーバッグ。茶葉が広がる三角型ティーバッグで、こだわりの緑茶が簡単に淹れられます。お湯出しでも水出しでも足柄新茶の「味と香り」をお楽しみください。

足柄茶そば

〈有限会社金子製麺〉
足柄茶そば 香りのめん 季穂

金子製麺は明治の創業以来、確かな品質と安全性を理念とし、風味・コクがある昔ながらの味わいのある麺を製造しています。良質な国内産原料を使用し、乾麺は麺打ち後も自然乾燥。「足柄茶そば」は日本の自然の風土の中で収穫されたそば粉と小麦粉に、抹茶を練りこんだ風味豊かなお蕎麦です。茹で上がりましたら、みずみずしいうちに召し上がって頂くと風味が格別です。

足柄茶ソルト

〈日本のうまい〉
足柄茶ソルト

化学的な香料や保存料は一切使用せずに、パタゴニアソルトと香り豊かな足柄茶をブレンドして仕上げた、フレーバーソルトです。余計なものを加えない、天然素材の味付けを食卓にプラス。天ぷらなどと一緒にどうぞ。