NOTE 1 – 3 温風乾燥と真空乾燥

温風乾燥は加熱した空気を対象に送り、温風による熱で乾燥物を温め、水分の蒸発をさせます。乾燥するまでに時間がかかりますが導入コストが低い特徴があります。一方真空乾燥は、真空ポンプで減圧、加熱し、対象を乾燥させる装置です。減圧させることで沸点を下げ、低い温度での乾燥が可能となります。減圧下で酸素濃度が低いため加熱による検体の酸化を抑えられるほか、熱により変性してしまう恐れのある検体にも使用できます。これらの方法が食品分析における「水分」の分析に応用される方法です。次回は乾燥する手段に一つ「スプレードライヤー」をとりあげます。