NMR ①

1HNMR測定の際、重水や重メタノール存在下、化合物中の酸性プロトンは交換され重水素化されます。OHやNH、カルボン酸のプロトンなどが該当します。するとこれらの1H NMRスペクトルにおけるピークは消失します。つまりどのピークが酸性プロトンなのかを判定が可能となります。また、OHやNHのピークが他のピークと重なっている場合はこれを利用することで見やすくなる場合があります。化合物中に水が混入している場合にもこのテクニックは利用でき、重水を一滴加え混和することで水のピークが消すことができます。実際にこのテクニックを用いてアミノ基のピークを制御した例を以下に載せますのでご覧になってください。

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