NOTE 1 – 2 凍結乾燥

この手法は対象を凍結させ減圧することで、水分を気化し乾燥させています。沸点は温度と気圧の関係で決まります。一般的に水は100℃で沸騰しますが、細かくいうと標準大気圧(1気圧)で、水は100℃で沸騰するといえます。これを利用し低い温度下で減圧することにより乾燥が実現しています。言い換えるとフリーズドライですが、これを利用した商品は多くあり、目にしたことがあると思います。その特徴として加熱をしないことが挙げられます。非加熱のメリットは様々あります。例えば、加熱により栄養や風味、色味等が損なわれない、減圧下なため酸化の影響が少ない、水分残留が少なく保存がきく等あります。また、前処理として栄養成分分析や機能性成分分析の工程でも乾燥の手段として用いる場合があります。次回は乾燥する手段に一つ「温風乾燥と真空乾燥」をとりあげます。