No. 25 ごぼう

にんじんと炒めたきんぴらやサラダなどで食べられているごぼうは晩秋から冬にかけて旬を迎えます。英語では「burdock」と言い、「bur」はトゲという意味でごぼうの花にはトゲがたくさんあります。「dock」はギシギシという植物でごぼうの葉はギシギシの葉によく似ています。

ごぼうは食物繊維が豊富な上、水溶性食物繊維が100当り2.3g、不溶性食物繊維が100g当たり3.4gとバランスよく含まれています。水溶性食物繊維のイヌリンは腸内環境を整える効果や血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。不溶性食物繊維のリグニンやヘミセルロースは胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して便通を促進します。   

またごぼうには強い抗酸化作用を持つクロロゲン酸といったポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールはあくの主成分であるため、調理での水さらしはできるだけ短時間で処理するのが理想的です。